openSUSE 11.3 インストール

今回は、Novell 社のオープンソース版 Linux OS の openSUSE Linux のインストール方法について説明する。以降の手順では、openSUSE をサーバー用途で使用 (UI は、インストールしない) することを前提としており、"Hyper-V" のゲスト OS としてインストールを行った(openSUSE のインストール過程では、Hyper-V の特殊な設定は何もしていない。唯一、レガシ ネットワーク アダプターをセットアップする)。 Hyper-V にインストールする場合は、DVD ブートする前に、以下の記事を参照し、"レガシ ネットワーク アダプター" を追加しておくこと。 Hyper-V への Linux インストール [http://www.opensuse.org/] へアクセスする。 [... 続きを読む

Linux 統合サービス v2.1 の評価 IDE HDD 編

Linux Integration Services Version 2.1 for Microsoft Hyper-V の IDE ハードディスクサポートの評価情報を紹介する。 まずは、Linux 統合サービス v2.1 インストール前のハードディスクの情報を収集する。 以下は、ブートログの抜粋。 ide: Assuming 33MHz system bus speed for PIO modes; override with idebus=xx  PIIX4: IDE controller at PCI slot 0000:00:07.1  PIIX4: chipset revision 1  PIIX4: not 100% native mode: will probe irqs later    ide0: BM-DMA at 0xffa0-0xffa7, BIOS settings: hda... 続きを読む

Your system DOES NOT support the timesource driver

Linux 統合サービス v2.1 のインストールモジュールをメイク時に以下のメッセージが表示されることがある。 "Your system DOES NOT support the timesource driver" これは、Red Hat Enterprise Linux 5 x64 系統の Linux OS で発生する。 Linux 統合サービス v2.1(Linux Integration Services Version 2.1 for Microsoft Hyper-V) の制限事項として、ゲスト OS を Red Hat Enterprise Linux 5 x64 とした場合、"Pluggable Time Source component" がサポートされないということが原因。 Red Hat Enterprise Linux 5 x86 系統の Li... 続きを読む

Linux 統合サービス バージョンの確認方法

先日リリースされた、Linux 統合サービス v2.1 では、新たに "modinfo" コマンドに対応し、インストールされている統合サービスモジュールのバージョンが確認できるようになった。 まず、インストールされている Linux カーネル モジュールの一覧を表示する。 [root@centkun ~]# lsmod | grep vsc blkvsc 70184 3 storvsc 64264 0 netvsc 73504 0 vmbus 88304 3 blkvsc,storvsc,netvsc scsi_mod 196953 5 scsi_dh,blkvsc,storvsc,libata,sd_mod Linux 統合サービス v2.1 の カーネル モジュール ... 続きを読む

Linux 統合サービス v2.1 アップグレード

前回の記事では、Linux 統合サービス v2.1 の新規インストール方法を紹介した。 では、すでに Linux 統合サービス v2.0 がインストールされている環境において、 Linux 統合サービス v2.1 へアップグレードするにはどうしたらよいか。 方法は... 続きを読む

Linux 統合サービス kernel-devel のバージョン

前回の記事にあるように Linux 統合サービスをインストールする際には、カーネルのバージョンと kernel-devel のバージョンを完全に一致させる必要がある。 これは、Linux 統合サービスの Makefile を参照するとわかるのだが、参照ライブラリのパスに "uname -r" コマンドが使用されることにある。 また、当方の CentOS 環境では、最新の kernel-devel をインストールしてもシンボリックリンクの参照先が間違っており、make に失敗していた。 [root@centkun ~]# ls -l /lib/modules/2.6.18-194.el15/build /lib/modules/2.6.18-194.el15/build -> /usr/src/kernels/2.6.18-194.el15-x86_64 (*) この場合、存在し... 続きを読む

Linux 統合サービス v2.1 インストール

つい先日、Linux 統合サービス v2.1 がリリースされた。 以降では、"Linux Integration Services v2.1 for Windows Server 2008 Hyper-V R2" のインストール手順を紹介する。 (*) この記事では、過去の Linux サービスがインストールされていない環境への新規インストールを対象としている。 まず、以下のサイトより、"Linux Integration Services v2.1 for Microsoft Hyper-V.EXE" をダウンロードする。 Linux Integration Services v2.1 for Windows Server 2008 Hyper-V R2 "Linux Integration Serv... 続きを読む

CentOS 5.5 インストール

http://www.centos.org/ へアクセスし、[Downloads] -> [CentOS-5 ISOs] を選択する。 今回は、x64 版をインストールするので、[x86_64/] を選択する。 任意のダウンロードサイトから、バイナリイメージをダウンロードする。 当環境では、"Mozilla Firefox" のアドオン "FireTorrent" を使い、"CentOS-5.5-x86_64-bin-DVD.torrent " ファイルをインデックスに以下のファイルをダウンロードした。 CentOS-5.5-x86_64-bin-DVD-1of2.iso CentOS-5.5-x86_64-bin-DVD-2of2.iso 物理環境の場合は、&qu... 続きを読む

Dovecot の仮想ユーザー対応

以前の記事で、SMTP 認証の仮想ユーザー対応について紹介した。 メールサーバーにおいての仮想ユーザーとは、Linux アカウント (/etc/passwd) を作成することなく、メールサーバー独自のユーザーを指す。 今回は、POP3/IMAP サーバー dovecot での仮想ユーザー対応方法を紹介する。 "dovecot" グループを作成する (CentOS では、dovecot インストール時に作成されている)。GID は、任意。 [root@centkun ~]# groupadd -g 510 dovecot  "dovecot" ユーザーを作成する (CentOS では、dovecot インストール時に作成されている)。GID は、任意。 [root@centkun ~]# useradd -M -s /sbin/nol... 続きを読む

dovecot の pop3, imap 認証で sasldb データベースを利用する

以前の記事では、sendmail において、SMTP 認証で使用するユーザー、パスワードを Linux アカウントではなく、auxprop プラグインで独自管理する方法を紹介した。 この際、auxprop プラグインは、"Berkeley DB" 形式のデータベース: /etc/sasldb2 ファイルに格納されたユーザー情報をリソースとする。 しかしながら、致命的な問題として、Dovecot は、認証リソースとして、sasldb( Berkeley DB 形式 ) をサポートしていない。 [Dovecot] Auth user from sasldb with dovecot Re: [Dovecot] Auth user from sasldb with dovecot - Timo Sirainen - org.dovecot.dovecot - ... 続きを読む

CentOS sendmail でのメールアカウント独自管理 (auxprop)

前回の記事では、CentOS で sendmail を利用したメールサーバー構築の方法を紹介した。 また、同記事では、承認されていないユーザーのメール送信を防ぐために、SMTP 認証を有効にした。 前回は、SMTP 認証の際に、対象のメールアカウントに対して、Linux アカウントのユーザー名とパスワードで認証する方法を紹介した。 この方法では、メールアカウントを発行するために、Linux ユーザーを作成する必要があり、メールサーバー専用に Linux を構築する場合では、ユーザーカウントの管理が煩雑となる。 今回の記事では、Linux アカウントとメールアカウントをマッピングせず、メールアカウントを独自に管理する方法を紹介する。 前回の設定 (CentOS 5.4 x64 のデフォルト設定 ) では、"saslauthd" デーモンを利用することにより、SMTP 認証を Linux... 続きを読む

CentOS メールサーバー Dovecot の設定

前回の記事では、送信メールサーバー sendmail のインストール設定を行った。 今回は、受信メールサーバー(POP3/IMAP) Dovecot をインストール、設定を行い、メールを受信できる環境を構築する。 まず、Dovecot をインストールする。 [root@centkun ~]# yum install -y dovecot Loaded plugins: fastestmirror Loading mirror speeds from cached hostfile ... Setting up Install Process Resolving Dependencies --> Running transacti... 続きを読む

CentOS メールサーバー sendmail の設定

今回は、CentOS でメールサーバーを構築する方法を紹介する。 特に今回は、送信メールサーバー (MTA) のデファクト スタンダードである "sendmail" のインストール、設定について紹介する。 受信メールサーバー (POP3/IMAP) の構築については、別の記事で紹介する予定だ。 "sendmail"、"sendmail-cf" をインストールする。 [root@centkun]# yum install -y sendmail [root@centkun]# yum install -y sendmail-cf "sendmail.mc" を編集する。 [root@centkun]# vi /etc/mail/sendmail.mc "sendmail.mc&... 続きを読む

Hyper-V Linux 統合サービスでマウスキャプチャを有効にする

前回の記事では、Hyper-V の仮想マシンに Linux (CentOS 5.4) をインストールし、Linux 統合サービス (Linux Integration Components for Windows Server 2008 Hyper-V R2 - 日本語) をインストールする手順を紹介した。 ただし、Windows 系の 統合サービスとは異なり、Linux 統合サービスを仮想マシンにインストールしても、ホストマシン - 仮想マシン間で、シームレスにマウスの自動切り替えが行えない。 仮想マシンにマウスがキャプチャされると、[Ctrl]+[Alt]+[<-] キーで、ホストマシンにマウスがリリースする必要がある。 また、リモートデスクトップで、ホストマシンにアクセスすると、マウスのキャプチャさえされない。これは、GUI に慣れたユーザーにとっては、非常に不便な点だ。 ... 続きを読む

Linux su コマンドで root ユーザーに切り替える際の注意

"su" コマンドだけでは、/sbin 以下のコマンドへのパスが通らないことがあるので、"-"(ハイフン) をオプションにして "su" コマンドを実行する。 Linux OS の "su" コマンドで root にログインすると、"/sbin" ディレクトリが $PATH に追加されていないことがある(CentOS 5.4 で再現)。 このような場合は、"-"(ハイフン) をオプションにして "su" コマンドを実行する。 [nekohamawalker@centkun ~]# su - パスワード: [root@centkun]# /sbin のコマンドが実行できる。 ... 続きを読む

CentOS x64 に Hyper-V Linux 統合サービスをインストール

前回の記事では、Hyper-V に CentOS x64 をインストールする方法を紹介した。 前回の記事では、レガシ ネットワークアダプターを使用し、ネットワークのセットアップを行った。今回の記事では、ネットワークが高速になる "synthetic network controller" をセットアップする方法を紹介する。Linux は、CentOS 5.4 x64 を利用した。 以下のサイトより、"Linux_IC_v2.EXE" をダウンロードする。 Linux Integration Components for Windows Server 2008 Hyper-V R2 - 日本語 "Linux_IC_v2.EXE" を実行し、"LinuxIC v2.iso" を抽出し、ホ... 続きを読む

Hyper-V に CentOS x64 をインストールする

前回は、Hyper-V に CentOS 5.4 x86 をインストールする方法を紹介した。この記事では、Hyper-V に CentOS 5.4 x64 のインストール方法について説明する。 また、前回の記事では、インストール時に、ネットワークアダプタが認識されなかったが、こちらに紹介している方法では、インストール時にネットワークアダプタが認識され、ネットワーク経由で "yum" を実行することができる。 http://centos.org/ へアクセスする。[Downloads] -> [CentOS-5 ISOs] -> [x86_64/] -> [http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/CentOS/5.4/isos/x86_64/](任意のサイト)より、"CentOS-5.4-x86_64-bin-DVD.iso" ... 続きを読む

Windows から、CentOS 5.4 への VNC 接続 - 補足 -

Windows から、CentOS 5.4 への VNC 接続 の補足。 CentOS の起動時に VNC サーバーが自動的に起動するように設定する。 ... 続きを読む

CentOS 5.4 で Apach Tomcat 6 をデーモンとして起動する。

CentOS 5.4 へ Apach Tomcat 6 をインストールし、デーモンにする。 前回は、CentOS 5.4 への Apach Tomcat 6 を紹介した。今回は、開発環境ではなく、運用環境として、Tomcat 6 をセットアップする方法を紹介する。 ここで、紹介する運用環境とは、以下の通り。 Tomcat をデーモンとして起動する。 Tomcat プロセスを専用のユーザーコンテキストで起動する。 デーモンとして起動するのは、Windows ユーザーであれば、サービスとして起動するとすれば分かりやすいだろいう。次のデーモン専用のユーザーコンテキストで起動するのは、これもまた、Win... 続きを読む

CentOS 5.4 への Apache Tomcat 6.0 インストール

CentOS 5.4 への Apache Tomcat 6.0 インストール JRE のインストールに続いて、CentOS 5.4 に Apache Tomcat 6.0 をインストールする方法を紹介する。 まずは、既存環境の整理だ。yum list より Tomcat モジュールのインストールの有無を調べる。 >yum list | grep tomcat jakarta-commons-collections-tomcat5.i386 3.2-2jpp.3 base struts-webapps-tomcat5.i386 1.2.9-4jpp.5 base tomcat5.i386 5.5.23-0jpp.7.el5_3.2 base tomcat5-admin-webapps.i386 5.5.23-0jpp.7.el5_3.2 bas... 続きを読む

Windows から、CentOS への VNC 接続

Windows から、CentOS 5.4 への VNC 接続方法を紹介する。 CentOS(Linux) のオペレーションは、Tera Term 等のターミナルで事足りる。 しかしながら、CUI では、疲労困憊時時には、スペルミス等のケアレスミスが多発して、生産性が大幅に低下してしまうことが多々ある。また、キーボードレス、マウスだけのオペレーションでやりすごしてしまいたいことも多々ある。 それに加え、最近の Linux 、CentOS のデフォルトインストールでは、GUI が起動する。これは、やはり需要と供給の結果ではないだろうか。 そこで、今回は、GUI でのリモート接続、Windows で言えば、リモートデスクトップに相当する VNC により、CentOS へのリモート接続例を紹介する。 VNC を利用すれば、Windows to Windows、Win... 続きを読む

Hyper-V に CentOS をインストール

Windows 2008 R2 Hyper-V に CentOS 5.4 をインストールする方法を紹介する。また、CentOS に "統合サービス" をインストールする方法も紹介する。 Windows 2008 R2 Hyper-V は、言わずと知れた Windows が提供する仮想環境だ。Windows 2008 がプラットフォームであるので、ゲスト OS として Windows OS を選択した場合、親和性が非常に高い。Hyper-V では、"統合サービス" というモジュールが .iso 形式で提供され、仮想 DVD ドライブに読み込ませ、対 Hyper-V ネットワークドライバ等のドライブ一式をインストールすることができる。 ゲスト OS に Linux を選択した場合にも、Linux 用の統合サービスが公式に提供されている。 Linux Integra... 続きを読む