Hyper-V への FreeNAS のインストール
Hyper-V は、検証環境構築のプラットフォームとしても有用だ。
特に大規模案件では、多くのノードを構築することがあり、これを物理的に構築するのと比較して、コスト面で大きなメリットがある。
各任意の状態でスナップショットを作成しておき、必要とする状態の環境を復元できることは、非常に生産性を向上させる。
Windows の大規模構成では、クラスタ環境 (MSCS)
を構築することが多々あり、本番環境と同様の環境を再現し、検証、テスト環境を構築する手間、コストがインフラ技術者を悩ませてきた。
Hyper-V では、iSCSI を用いることにより共有ディスクを構成し、クラスタ環境の構築が可能。
今回は、Hyper-V 上の仮想 OS で、iSCSI によって、クラスタ環境 (MSCS) を構築する方法を紹介しようと思う。
iSCSI の構成には、ストレージに特化した、BSD...
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仮想マシンの Windows Update で、0x80072EE2 が発生 解決編
前回の記事では、Hyper-V 仮想マシン (Windows Server 2008 R2) で、Windows Update を実行すると
0x80072EE2 エラーが発生してしまう障害を紹介した。
さらには、いくつかの試行の末、仮想マシンにマップした NIC の相性、Windows Server 2008 R2 との相性の問題と推測した。
今回は、これらの絞り込みの結果から、さらに調査を行い、0x80072EE2 エラーを解決できたので、これを紹介する。
調査の結果、以下の記事にたどりついた。
Windows Update Error 80072EE2 - Hyper-V Guest issues....
原因は、物理 NIC のオフロードオプション設定によるものとのこと。
当評価環境では、以下の NIC を増設し、同 NIC を仮想マシンにマ...
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Hyper-V 仮想マシンのエクスポート
Hyper-V 仮想マシンを他のHyper-V 仮想マシンホストに移行する方法を紹介する。
事前にエクスポートしたい仮想マシンをシャットダウンしておく。
エクスポートでは、スナップショットもエクスポートされるので、必要のないスナップショットは削除しておく。
大量にスナップショットがある場合、エクスポートに時間を要する。
また、エクスポートを行ってももとのファイルは削除されないので、バックアップを取っておく必要はない。
[Hyper-V マネージャー] より、エクスポートする仮想マシンを選択し、右クリックメニュー [エクスポート] を選択する。
[仮想マシンのエクスポート] で、エクスポート先のフォルダを指定する。
[エクスポート] をクリックする。
指定したフォルダ以下に、仮想マシン名のフォルダが生成され、同フォルダ以下に必要なファイ...
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ゲスト OS の Windows Update で、0x80072EE2 が発生
Hyper-V 仮想マシンにおいて、前回に続いて、またもや
"0x80072EE2" エラーが発生してしまった。
前回は、ライセンス認証で発生したが、今回は、Windows Update で同エラーが再現した。
もちろん、この状態でもインターネットへの接続は問題なく行える。
色々と試行を行ったところ、同評価環境では、仮想マシンにマップしている 物理 NIC に依存していることがわかった。仮想マシンネットワークアダプターの設定を異なる
NIC を使用している仮想ネットワークに変更すると、正常に Windows Update が動作した。
Hyper-V の仮想ネットワークに使用する NIC には、相性があるのだろうか。
ただ、"0x80072EE2" エラーが発生した NIC を別の...
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Windows のライセンス認証で、エラーコード 0x80072EE2 が発生
Hyper-V で、Windows Server 2008 R2 の評価を行っており、ある特定の環境で、ランセンス認証を行う際にエラーが発生した。
この評価環境は、Windows Server 2008 R2 をインストールしてから、ライセンス認証を行わず、放置してしまっていた
久方ぶりにこの環境を動作させたところ、壁紙に "この Windows のコピーは正規品ではありません" とのメッセージが表示されるようになった。
そこで、ライセンス認証を行ったが、エラー "0x80072EE2" が発生しライセンス認証を行うことができなかった。
さらには、この状態で、Windows Update
を行った際には、"ソフトウェアが偽造品である可能性があります。"とのセンセーショナルなメッセージが表示された。
情...
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Linux 統合サービス v2.1 の評価 IDE HDD 編
Linux Integration Services Version 2.1 for Microsoft Hyper-V の IDE
ハードディスクサポートの評価情報を紹介する。
まずは、Linux 統合サービス v2.1 インストール前のハードディスクの情報を収集する。
以下は、ブートログの抜粋。
ide: Assuming 33MHz system bus speed for PIO modes; override with idebus=xx
PIIX4: IDE controller at PCI slot 0000:00:07.1
PIIX4: chipset revision 1
PIIX4: not 100% native mode: will probe irqs later
ide0: BM-DMA at 0xffa0-0xffa7, BIOS settings: hda...
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Hyper-V Synthetic network adapter の日本語訳
以下のサイトに "Synthetic network adapter" という単語が掲載されている。
How to
Configure Network Adapters for a Virtual Machine
以下のページ、日本語版を参照すると、"Synthetic network adapter" は、"統...
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Your system DOES NOT support the timesource driver
Linux 統合サービス v2.1 のインストールモジュールをメイク時に以下のメッセージが表示されることがある。
"Your system DOES NOT support the timesource driver"
これは、Red Hat Enterprise Linux 5 x64 系統の Linux OS で発生する。
Linux 統合サービス v2.1(Linux Integration Services Version 2.1 for Microsoft Hyper-V)
の制限事項として、ゲスト OS を Red Hat Enterprise Linux 5 x64 とした場合、"Pluggable Time Source
component" がサポートされないということが原因。
Red Hat Enterprise Linux 5 x86 系統の Li...
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Linux 統合サービス バージョンの確認方法
先日リリースされた、Linux 統合サービス v2.1 では、新たに "modinfo"
コマンドに対応し、インストールされている統合サービスモジュールのバージョンが確認できるようになった。
まず、インストールされている Linux カーネル モジュールの一覧を表示する。
[root@centkun ~]# lsmod | grep vsc
blkvsc 70184 3
storvsc 64264 0
netvsc 73504 0
vmbus 88304 3 blkvsc,storvsc,netvsc
scsi_mod 196953 5 scsi_dh,blkvsc,storvsc,libata,sd_mod
Linux 統合サービス v2.1 の カーネル モジュール ...
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Linux 統合サービス v2.1 アップグレード
前回の記事では、Linux 統合サービス v2.1 の新規インストール方法を紹介した。
では、すでに Linux 統合サービス v2.0 がインストールされている環境において、 Linux 統合サービス v2.1
へアップグレードするにはどうしたらよいか。
方法は...
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Linux 統合サービス kernel-devel のバージョン
前回の記事にあるように Linux 統合サービスをインストールする際には、カーネルのバージョンと kernel-devel
のバージョンを完全に一致させる必要がある。
これは、Linux 統合サービスの Makefile を参照するとわかるのだが、参照ライブラリのパスに "uname -r" コマンドが使用されることにある。
また、当方の CentOS 環境では、最新の kernel-devel をインストールしてもシンボリックリンクの参照先が間違っており、make に失敗していた。
[root@centkun ~]# ls -l /lib/modules/2.6.18-194.el15/build
/lib/modules/2.6.18-194.el15/build -> /usr/src/kernels/2.6.18-194.el15-x86_64
(*) この場合、存在し...
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Linux 統合サービス v2.1 インストール
つい先日、Linux
統合サービス v2.1 がリリースされた。
以降では、"Linux Integration Services v2.1 for Windows Server 2008 Hyper-V R2"
のインストール手順を紹介する。
(*) この記事では、過去の Linux サービスがインストールされていない環境への新規インストールを対象としている。
まず、以下のサイトより、"Linux Integration Services v2.1 for Microsoft Hyper-V.EXE"
をダウンロードする。
Linux Integration Services v2.1 for Windows Server 2008 Hyper-V R2
"Linux Integration Serv...
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Linux 統合サービス v2.1 リリース
つい先日、"Linux Integration Services v2.1 for Windows Server 2008 Hyper-V R2"
がリリースされた。
Linux Integration Services v2.1 for Windows Server 2008 Hyper-V R2
今回のリリースの特徴と概要は、以下のとおり。
Driver support for synthetic devices: ネットワーク ドライバー、ストレージ ドライバーの提供
Fastpath Boot Support for Hyper-V: Virtualization Service Client によるパフォーマンスの強化
Timesync: ホストとの時刻同期
Integrated Shutdown: Hyper-V Manager によるシャットダウンのサ...
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Hyper-V への Linux インストール
Hyper-V のゲスト OS として、Linux をインストールする場合、OS をインストールする前に、"レガシ ネットワーク アダプター" を追加しておく。
これは、Linux が、Hyper-V
のネットワークアダプターを自動認識しないため。インストール後にネットワークアダプターのドライバーをインストールすることもできるが、インストール後にネットワークを利用できないと手間がかかり、セットアップ作業の生産性が落ちるため、"レガシ
ネットワーク アダプター" を追加しておいた方がよい。
新規に作成した仮想マシンを選択し、右クリックメニューから、[設定] を選択する。
[ハードウェア] -> [ネットワークアダプター] を選択し、[削除] を選択、[適用] を選択し、設定を有効にする。
次に、[ハードウェア] -> [ハードウェアの追加]...
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Hyper-V でルーターを構成する
Hyper-V で評価環境を構築する場合、オーバーヘッドを少なくするため仮想マシンに割り当てる仮想ネットワークは、"プライベート仮想マシン ネットワーク"
を使用する。
しかし、"プライベート仮想マシン ネットワーク" では、仮想マシン間限定での通信となるため、インターネット経由で更新ファイルをインストールすることができない。
そこで、仮想ネットワークの "外部" と "プライベート仮想マシン ネットワーク" の 2 つのネットワーク アダプターを持った仮想マシン (Windows
Server 2008 R2) を構築し、仮想マシン用のネットワーク ( プライベート仮想マシン ネットワーク ) と外部ネットワーク ( 物理ネットワーク
アダプター ) をルーティングするルーターとして構成する。
1. 仮想ネットワークの作成
...
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Hyper-V Linux 統合サービスでマウスキャプチャを有効にする
前回の記事では、Hyper-V の仮想マシンに Linux (CentOS 5.4) をインストールし、Linux 統合サービス (Linux
Integration Components for Windows Server 2008 Hyper-V R2 - 日本語)
をインストールする手順を紹介した。
ただし、Windows 系の 統合サービスとは異なり、Linux 統合サービスを仮想マシンにインストールしても、ホストマシン -
仮想マシン間で、シームレスにマウスの自動切り替えが行えない。
仮想マシンにマウスがキャプチャされると、[Ctrl]+[Alt]+[<-] キーで、ホストマシンにマウスがリリースする必要がある。
また、リモートデスクトップで、ホストマシンにアクセスすると、マウスのキャプチャさえされない。これは、GUI に慣れたユーザーにとっては、非常に不便な点だ。
...
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CentOS x64 に Hyper-V Linux 統合サービスをインストール
前回の記事では、Hyper-V
に CentOS x64 をインストールする方法を紹介した。
前回の記事では、レガシ
ネットワークアダプターを使用し、ネットワークのセットアップを行った。今回の記事では、ネットワークが高速になる "synthetic network
controller" をセットアップする方法を紹介する。Linux は、CentOS 5.4 x64 を利用した。
以下のサイトより、"Linux_IC_v2.EXE" をダウンロードする。
Linux Integration Components for Windows Server 2008 Hyper-V R2 - 日本語
"Linux_IC_v2.EXE" を実行し、"LinuxIC v2.iso" を抽出し、ホ...
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Hyper-V に CentOS x64 をインストールする
前回は、Hyper-V に CentOS 5.4 x86 をインストールする方法を紹介した。この記事では、Hyper-V に CentOS 5.4
x64 のインストール方法について説明する。
また、前回の記事では、インストール時に、ネットワークアダプタが認識されなかったが、こちらに紹介している方法では、インストール時にネットワークアダプタが認識され、ネットワーク経由で
"yum" を実行することができる。
http://centos.org/ へアクセスする。[Downloads]
-> [CentOS-5 ISOs] -> [x86_64/] -> [http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/CentOS/5.4/isos/x86_64/](任意のサイト)より、"CentOS-5.4-x86_64-bin-DVD.iso"
...
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GN-1200TW2 Windows Server 2008 R2 x64 のドライバ
下記の製品を薦めておいて、インストール方法の説明を失念していたので、ここに紹介する。
PLANEX 社の GN-1200TW2
公式ページを見ると、Windows Server 2008 が対応していないように見える。Windows Server 2008
環境にこのボードを増設すると、自動でドライバがインストールされる。
しかし、このドライバで利用していると何となくだが、不安定感が感じられる ( あくまでも主観 ) 。
そこで、最新のドライバをインストールすることにした。
Windows Server 2008 のデフォルトでインストールされるドライバの名称をみればわかるが、NIC のチップは、Realtek 8169
を使っているとおもわれる。
そこで、Realtek 社から、ドライバをダウン...
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ML115 G5 Hyper-V のチューニング の補足
以下の記事の補足。
ML115 G5 Hyper-V のチューニング
上記の記事では、Hyper-V において、複数の仮想マシンをホストする場合、NIC
がボトルネックになるということを紹介した。そして、このボトルネックの解消方法として、NIC を増設し、仮想マシン専用に NIC を割り当てた。
ここで、[仮想ネットワークマネジャー] の設定に関する補足をする。
以下は、前回の記事で紹介した手順だ。
[Hyper-V マネジャー] の [仮想ネットワークマネジャー] を起動する。[新しい仮想ネットワーク] を選択し、[名前] に
"仮想ネットワーク1"(任意)、[外部] を選択し、[追加] -> [接続の種類] -> [外部] で、"Realtek RTL8169/8110 Family
PCI G...
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ML115 G5 Hyper-V のチューニング
ML115 G5 に 8G のメモリを搭載、クアッドコアの CPU を搭載した。そこに、 Hyper-V
を入れて仮想マシンを評価環境としている。仮想マシン数が少ない時には、今までの仮想化技術より飛躍的にパフォーマンスが上がったことを体感した。
しかし、複数の仮想マシンをホストすると、少々、もっさり感がでてくる。メモリも CPU もさほど、やっぱり、ディスク IO かなと思い、少々調べてゆくと、どうも
"仮想ネットワーク" に問題がありそうだとわかった。
ML115 G5 は、オンボード NIC で、LAN ポートは一つ、評価環境では、そのオンボード NIC
を複数の仮想マシンで使用していた。どうもこれがボトルネックになってるようなので、具体的な数値計測はないが、検証を行ってみた。
ML115 G5 には、一つの PCI バスが空いているので、ここに NIC を増設する。この検証では、以下の NIC...
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Hyper-V .vhd ファイルの移行
Hyper-V サーバーを複数構築している場合、ゲストマシンを他方の Hyper-V サーバー上に移動したいことがある。また、ゲストマシンをホストしている
Hyper-V サーバーを再構築したいこともある。
もちろん、Hyper-V には、このようなシナリオを想定としている仕様がある。
[スタート] -> [管理ツール] -> [Hyper-V マネージャー]
を起動する。移動したい仮想マシンが起動しているのであれば、シャットダウンする。移動したい仮想マシンを選択して、右クリックメニューから、[エクスポート]
を選択する。エクスポート先のフォルダパスを設定して、[エクスポート] でエクスポートする。
ホストマシンを再構築したい場合は、この手順で、すべてのゲストマシンをエクスポートして、それらのファイルをバックアップしておく。
別のホストマシンへの移動の場合は、移動先のホストマシ...
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ML115 G5 Hyper-V の有効化
ML115 G5 で Hyper-V を役割で追加し、ゲスト OS を起動する際に、以下のエラーメッセージが表示された。
"ハイパーバイザが実行されていないため、仮想マシンを起動できませんでした"
...
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Hyper-V に CentOS をインストール
Windows 2008 R2 Hyper-V に CentOS 5.4 をインストールする方法を紹介する。また、CentOS に "統合サービス" をインストールする方法も紹介する。
Windows 2008 R2 Hyper-V は、言わずと知れた Windows が提供する仮想環境だ。Windows 2008
がプラットフォームであるので、ゲスト OS として Windows OS を選択した場合、親和性が非常に高い。Hyper-V では、"統合サービス"
というモジュールが .iso 形式で提供され、仮想 DVD ドライブに読み込ませ、対 Hyper-V
ネットワークドライバ等のドライブ一式をインストールすることができる。
ゲスト OS に Linux を選択した場合にも、Linux 用の統合サービスが公式に提供されている。
Linux Integra...
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