Windows 7 DHCP で IP 取得できない ことはない こともない

2010/04/13
★★★★★★

前回は、DHCP サーバーと DHCP クライアントの仕様を調査し、筆者の見解を述べた。

しかしながら、その記事に一部、誤りがあったのでここに訂正する。

それは、前回の記事の以下の部分だ。

ルーターを工場出荷時の状態に初期化したら、Windows 7 でも IP アドレスが取得できた。

これは、「ルーターを工場出荷時の状態に初期化したら、"Windows 7 Starter" で IP アドレスが取得できた。」と訂正したい。

DHCP の検証では、Windows 7 Starter を古めのノートパソコン (ThinkPad X30) にインストールした。この時、あえて、Windows Update で更新プログラムをインストールしなかった。OS のインストールのみで、DHCP サーバーから IP の取得に成功した。

そして、今回、同じノートパソコンに "Windows 7 Professional" をインストールしてみたところ、DHCP サーバーから IP を取得することができなかった。

しかも、以下の KB の通りにレジストリを編集したが、やはり IP の取得に失敗する。

Windows Vista で特定のルーターやマイクロソフト製以外の特定の DHCP サーバーから IP アドレスを取得できない

DhcpConnForceBroadcastFlag を "0" に、DhcpConnEnableBcastFlagToggle を "1" にするなど、二つのエントリの値の組み合わせをすべて網羅して検証したが、やはり IP の取得に失敗する。

Windows Update より最新の更新プログラムをすべてインストールするも結果は同じであった。

 Windows 7 Starter は、Windows 7 を冠しているものの、ネットブック用の特殊なエディションであるので、他のエディションと実装が異なる可能性もある。

また、DHCP サーバー(ルーター) 側の問題である可能性もある。Windows 7 Starter で IP の取得に成功した際には、ルーターを工場出荷時にリセットしていた。今回は、工場出荷時にリセットせず、検証を行ったので、DHCP の問題であることは十分に考えられる。

今度は、ルーター側の調査を行い、検証を継続するつもりだ。


以下の書籍は、少々古いが、非常に参考となる。Windows インフラ構築者には、必見の一冊。

(*) さらなる検証の結果、問題は解決した。詳細は、以下を参照。

Windows 7 DHCP で IP 取得できない ことはない こともない わけがない