IT アーキテクトへの道

2009/07/30
★★★
著者は、自らを " テクニカル アーキテクト " と評することが度々ある。これは、筆者が今までの経験を最もプロジェクトの価値に還元できる役割と考えているからである。この " テクニカル アーキテクト " とは、一般的には、"IT アーキテクト "、" システム アーキテクト "等と呼称されるものと同じであると考えてよい。

では、筆者が考える " テクニカル アーキテクト " とは何か? " テクニカル アーキテクト " が市場、プロジェクトに提供する価値とは何か?
" テクニカル アーキテクト " とは、対象のシステムの機能要件、非機能要件を元に、ユーザーが満足し得るシステムのアーキテクチャーを検討、定義する役割と考えている。特に非機能要件的側面が強く、システムの推敲では、インフラ系技術、開発系技術等、横断的な知識が必要とされる。

とはいっても、あまりピンとくる人は少ないのでないだろうか。一般的には、理解されにくい役割だと、筆者は経験則から、そう思う。
筆者は、率先して " テクニカル アーキテクト " と名乗り、アーキテクトの必要性を遡及しているつもりだ。現場には、アーキテクト的な仕様策定のアプローチが不足しており、それが原因となりトラブルに陥っているプロジェクトが多々あると観察される。プロジェクト発足時に " テクニカル アーキテクト " の役割が定義されていなことが問題である。これは、アーキテクトの役割、特にアーキテクトがもたらす価値が理解されていないことの顕著な兆候と考えられる。


話は大きく変わるが、昨今、情報処理技術者試験に " システム アーキテクト " という区分が設けられた。この資格の対象者は、筆者が考える " テクニカル アーキテクト " に非常に近いと思われる。
そこで筆者は、国が考えるアーキテクトの必要スキルを知るため、アーキテクトの必要性の遡及の一環として、この資格を取得しようと考えている。今後は、テクニカル アーキテクトへの道と評して、資格獲得までの内容を当ブログに掲載していきたいと考えている。


情報処理技術業界の健全化には、アーキテクト ロールの遡及が必要だ。

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