Hyper-V 仮想マシンのエクスポート

2010/11/09
★★

Hyper-V 仮想マシンを他のHyper-V 仮想マシンホストに移行する方法を紹介する。

事前にエクスポートしたい仮想マシンをシャットダウンしておく。

エクスポートでは、スナップショットもエクスポートされるので、必要のないスナップショットは削除しておく。
大量にスナップショットがある場合、エクスポートに時間を要する。

また、エクスポートを行ってももとのファイルは削除されないので、バックアップを取っておく必要はない。

[Hyper-V マネージャー] より、エクスポートする仮想マシンを選択し、右クリックメニュー [エクスポート] を選択する。

[仮想マシンのエクスポート] で、エクスポート先のフォルダを指定する。
[エクスポート] をクリックする。
仮想マシンのエクスポート

指定したフォルダ以下に、仮想マシン名のフォルダが生成され、同フォルダ以下に必要なファイルが保存される。

[Hyper-V マネージャー] の [仮想マシン] リストの [状況] 項目に、エクスポートの進捗が表示される。

エクスポートが完了したら、各ファイルを仮想マシン名のフォルダごと、他の Hyper-V ホストマシンのローカルディスクに移動する。

エクスポート先 Hyper-V ホストマシン [Hyper-V マネージャー] の [操作] ->[仮想マシンのインポート] を選択する。

[仮想マシンのインポート] より、エクスポートしたファイルの場所を指定する。
ここでは、この仮想マシンをベースイメージとして利用するため、[仮想マシンをコピーする (新しい一意な ID を作成する)] を選択し、[すべてのファイルを複製し、同じ仮想マシンを再度インポートできるようにする] にチェックを入れる。
[インポート] をクリックする。
仮想マシンのインポート

インポートプロセスが開始する。
仮想マシンのインポート プログレス

インポートが完了すると、警告が表示される。
仮想マシンのインポート 警告

詳細は、イベントログに記録されている。
仮想マシンのインポート 警告 詳細

警告の内容を簡単に紹介する。

以下は、仮想マシンの DVD ドライブにディスクを挿入したまま ( iso をアタッチしたまま ) エクスポートしてしまっため発生した警告。

Hyper-V-VMMS: 18430
「接続 'C:\tmp\iso\Linux Integration Services v2.1 for Microsoft Hyper-V\LinuxIC v21.iso' の接続情報を修復できませんでした。」

以下は、仮想マシンの DVD ドライブにディスクを挿入したまま ( iso をアタッチしたまま ) エクスポートしてしまっため発生した警告。

以下の 2 つの警告は、エクスポート元のホストマシンとエクスポート先のホストマシンの "Microsoft Virtual CD/DVD Disk" ID が異なるために発生したもの。

Hyper-V-VMMS: 14140
「'wwwSrv004 - (2010/08/16 - 9:28:43) Windows Updated' は、デバイス 'Microsoft Virtual CD/DVD Disk' を追加できませんでした。(仮想マシン ID C0ADB0CF-9DA6-463F-9B24-7A0F979C1F22)」

Hyper-V-VMMS: 18130
「'wwwSrv004 - (2010/08/16 - 9:28:43) Windows Updated' (仮想マシン ID C0ADB0CF-9DA6-463F-9B24-7A0F979C1F22) にデバイス '{ResourceType=21, OtherResourceType="", ResourceSubType="Microsoft Virtual CD/DVD Disk"}' を正しくインポートできませんでした。エラー: 無効なパラメーターです (0x80041008)。」

その他、クリティカルなエラーが出力されていないことを確認する。

最後に、仮想マシンを起動し、正しく動作することを確認する。

以上より、他の Hyper-V 環境で作成した仮想マシンをインポートできた。

この方法を使い、評価環境を任意のホストマシンに素早く展開できることがわかった。

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