Hyper-V への FreeNAS のインストール

2011/01/30

Hyper-V は、検証環境構築のプラットフォームとしても有用だ。

特に大規模案件では、多くのノードを構築することがあり、これを物理的に構築するのと比較して、コスト面で大きなメリットがある。

各任意の状態でスナップショットを作成しておき、必要とする状態の環境を復元できることは、非常に生産性を向上させる。

Windows の大規模構成では、クラスタ環境 (MSCS) を構築することが多々あり、本番環境と同様の環境を再現し、検証、テスト環境を構築する手間、コストがインフラ技術者を悩ませてきた。

Hyper-V では、iSCSI を用いることにより共有ディスクを構成し、クラスタ環境の構築が可能。

今回は、Hyper-V 上の仮想 OS で、iSCSI によって、クラスタ環境 (MSCS) を構築する方法を紹介しようと思う。

iSCSI の構成には、ストレージに特化した、BSD 系の OS である FreeNAS を利用する。

まずは、イメージのダウンロード。安定版 ( latest stable ) である 0.72.5543 をダウンロードする。

http://freenas.org/ -> [Download] -> [FreeNAS Stable Releases] -> [0.72] -> [FreeNAS-amd64-LiveCD-0.7.2.5543.iso] より、ISO イメージをダウンロードする。
(*) amd64 とは、通称 x64 のこと。

次に、仮想マシンのセットアップ。

以下の記事の、Hyper-V への Linux インストールに従い、レガシネットワークアダプタをセットアップする。(まだ、ここでは、Linux 統合サービスをインストール手順は、実施しない。)

仮想マシンの CD/DVD ドライブに、FreeNAS-amd64-LiveCD-0.7.2.5543.iso をアタッチし、仮想マシンをブートする。

セットアッププロセスが始まる。
FreeNAS 0.7.2.5543 Setup

[1. Boot [default]] が自動で選択される。
FreeNAS 0.7.2.5543 Setup - Welcome

が、しかし、しばらくすると以下のように "panic: page fault" が発生し、インストールプロセスが止まってしまう。
FreeNAS 0.7.2.5543 Setup - Welcome

ダウンロードした FreeNAS-amd64-LiveCD-0.7.2.5543.iso のイメージの問題かと思い、いくつかのミラーからイメージをダウンロードし、インストールを試みるも、同様の現象が発生してしまう。

試しに、安定版 (latest stable) ではない、最新版 (FreeNAS-8r5742-amd64.iso) をダウンロードして、セットアップを実行すると、panic は発生せず、以下のように正しく動作するようだ。
FreeNAS 8r5742 Setup

検証用環境といえど、安定したバージョンを利用したいため、FreeNAS-amd64-LiveCD-0.7.2.5543.iso を使った Hyper-V へのセットアップの方法を再調査し、実現し、記事での紹介をしたいと思う。

今回の記事では、実のある内容を紹介できなくて残念だ。

以上