MASUDAQ BLOG

NO DEVELOPMENT NO LIFE.

sendmail と dovecot による仮想ユーザーの実現

2010/07/01
★★★★

CentOS 5.4 のデフォルトの MTA である sendmail、デフォルトの MRA である dovecotを使用した仮想ユーザーメールサーバー構築について考える。 ここで述べる仮想ユーザーとは、Linux のユーザー (/etc/passwd) を新規に作らず、発行されたメールアカウントを指すものとする。 sendmail で仮想ユーザーを実現するには、"CyrusSASL" を利用する。"Cyrus SASL" は、sendmail で、SMTP 認証を実現するために利用するもの。SMTP認証を行わないのであれば、MTA からユーザー情報にアクセスする必要がなく、もちろん仮想ユーザー情報も意味をなさなくなるため、MTAで仮想ユーザーを利用することは、SM...

dovecot の pop3, imap 認証で sasldb データベースを利用する

2010/06/15
★★★

以前の記事では、sendmailにおいて、SMTP 認証で使用するユーザー、パスワードを Linux アカウントではなく、auxprop プラグインで独自管理する方法を紹介した。 この際、auxprop プラグインは、"Berkeley DB" 形式のデータベース: /etc/sasldb2ファイルに格納されたユーザー情報をリソースとする。 しかしながら、致命的な問題として、Dovecot は、認証リソースとして、sasldb( Berkeley DB 形式 ) をサポートしていない。 [Dovecot]Auth user from sasldb with dovecot Re: [Dovecot] Auth user from sasldb with dovec...

CentOS sendmail でのメールアカウント独自管理 (auxprop)

2010/05/20
★★★

前回の記事では、CentOS でsendmail を利用したメールサーバー構築の方法を紹介した。 また、同記事では、承認されていないユーザーのメール送信を防ぐために、SMTP 認証を有効にした。 前回は、SMTP 認証の際に、対象のメールアカウントに対して、Linux アカウントのユーザー名とパスワードで認証する方法を紹介した。 この方法では、メールアカウントを発行するために、Linux ユーザーを作成する必要があり、メールサーバー専用に Linuxを構築する場合では、ユーザーカウントの管理が煩雑となる。 今回の記事では、Linux アカウントとメールアカウントをマッピングせず、メールアカウントを独自に管理する方法を紹介する。 前回の設定 (CentOS 5.4 ...

SMTP ポート 25 と587 について

2010/05/06
★★★

一般的な  MTA( メールサーバー ) 間の通信では、通信元の MTA は、通信先の MTA の TCP ポート 25番宛てにアクセスし、メールを送信する。これが SMTP と呼ばれるもの。 つまり SMTP サーバーを構築したのであれば、ルーターなどのファイアウォールで TCP ポート 25 番を開放する必要がある。 しかしながら、ADSL、フレッツ光等の民生用の回線で、動的 IP を用い SMTP サーバーを構築した場合、TCP ポート 25 を利用した SMTPでは、アクセスを拒否されることがある。 ( 自宅でメールサーバーを構築して、特定の携帯電話キャリアのメールアドレスへメールしても、携帯電話で受信できないといういうのもこれが原因 )。 これが、所謂、...

CentOS メールサーバー sendmail の設定

2010/05/02
★★★

今回は、CentOS でメールサーバーを構築する方法を紹介する。 特に今回は、送信メールサーバー (MTA) のデファクト スタンダードである "sendmail" のインストール、設定について紹介する。 受信メールサーバー (POP3/IMAP) の構築については、別の記事で紹介する予定だ。 "sendmail"、"sendmail-cf" をインストールする。 [root@centkun]# yum install -y sendmail [root@centkun]# yum install -y sendmail-cf "sendmail.mc" を編集する。 [root@centkun]# vi /etc/mail/sendmail.mc "sen...

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趣味は、プログラミング。Microsoft 技術を中心に、フルスタックエンジニアとして日々鍛錬しています。