Windows Server 2008 R2 に SQL Server 2008 をインストール
前回の続きで、SharePoint 2010 の一台ファーム環境を構築するため、Windows Server 2008 R2 に SQL Server 2008
をインストールする。
以下の KB にあるように SQL Server 2008 をインストールする前に 、.NET Framework 3.5 をインストールする必要がある。
List of known issues when
you install SQL Server on Windows 7 or on Windows Server 2008 R2
[サーバー マネージャー] -> [機能] -> [機能の追加] から、[.NET Framework 3.5.1 の機能] ノードを展開して、[.NET
Framework 3.5.1] のみにチェックを入れる。[次へ] -> [インストール] で、.NET Fram...
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SharePoint Server 2010 の評価
この記事の執筆時点では、SharePoint Server 2010 のベータ版が公開されている。少々気になることが、2010 版では、表記名から、Office
という名称が消えてしまっている。
ベータ版サイトに紹介されている
SharePoint Server 2010 製品は、以下の2つ。
Microsoft SharePoint Server 2010
Microsoft SharePoint Server 21010 for Internet Sites
"SharePoint Server 2010" は、一般的なパッケージで、Standart, Enterprise
等の複数のエディションで提供されるだろう。2007 でもそうだったが、上位のエディションに機能制限をもうけたも...
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クライアントコンピューティング 64bit 時代の幕開け
先回は、サーバーの 64bit に触れたが、今回は、クライアントコンピューター側の話である。MOSS とは、直接的な関係は無いが、サーバー構成の複雑化に伴い、エンジニアの開発用コンピュータのスペックもそれなりのものが必要とされつつある。
現在では、開発環境、検証環境として「Microsoft Virtual Server 2005 R2」、「VMWare」等の仮想化技術を利用し、複数ノードで構成される本番環境に限り無く近い環境を構成することが QA の観点から定石となりつつある。
ただ、職業エンジニアの読者の方々には、昨今の開発環境としてのハイスペックコンピューターの必要性を上司に説き、見事、購入、レンタルに至った経験を持つ方は少ないだろう。
やはりこれは、オープン系が黎明期であった、過去の時代、ソースコードをサーバーへ FTP でアップロードし、エミュレータでコンパイル、実行、テストしていた時代とのジェネレーションギャップであろう。
この例は極端だが、オープン系開発の現在では、Web サーバーが軽量化され...
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SharePoint for IFilter x64 PDF DocuWorks リリース
いつの間にやらしかしも同時期に。。。MOSS ファーム構成を 64bit で組む際に、今まで注意を喚起してきた IFilter の 64bit が主要ベンダから相次いで正式リリースされた。
今まで、64bit 版でファームを構成する際に、検索で利用する PDF, DocWorks 文書の IFilter が 64bit 対応しておらず、ベンダ純正では無い IFilter を購入したり、非検索対象として断念したり、Index サーバーのみ 32bit 版で構成するなどの様々な検討が必要であった。
それが、何の前触れも無く、12月に入って、主要ベンダから、64bit 対応の IFilter がささやかにリリースされた。
Adobe PDF iFilter 9 for 64-bit platforms: 2008/12/08
DocuWorks Content Filter 7.0 日本語版: 2008/12/01
何故、この時期に??さらにほぼ同...
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MOSS OutOfMemory の怪
IA-32 系のプロセッサを搭載したマシンでは、1 プロセスが参照可能なアドレス空間は、4GB(2^32=4294967296) だ。
そのアドレス空間の上位 2G がカーネルモード用、下位 2G がユーザーモード用。
MOSS のモジュールが既に 300MB 位を利用しているため、IA-32 系の環境では、約 1.7GB のアドレス空間の中で、MOSS のカスタマイズを行う必要がある。
(*) MOSS がユーザーモードアドレス空間の拡張に対応しているかは未確認。
(*) メモリの仕組みについては、「第4回 メモリー管理のキー技術「仮想メモリー」を知る」を参考のこと。
1.7GB、筆者にとっては途方もない数値。実際、筆者が構築してきたシステムでこのアドレス空間を食い潰したものは皆無だ。
しかし、それは、MOSS の開発者を悩ませた。
MOSS のリストは、DB の テーブルと類似している。よって、オンラ...
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MOSS リストアイテム取得メソッドの怪
今回は、MOSS の開発系の話。MASUDAQ.COM 提供予定の MOSS Web パーツの開発を進めていた所、一つの謎にぶち当たった。それは、MOSS のオブジェクトモデルを利用して、リストアイテムを取得するロジックについてだ。
MOSS のリストは、Microsoft.SharePoint 名前空間の SPList クラスで表現される。
この MOSS のリスト SPList に対して、リストアイテムは、同名前空間の SPItem で表現される。
SPList オブジェクトから、SPItem を取得するインターフェースは、多数にあるが、今回の開発では、リストアイテムの ID が分かっていたため、リストアイテムの ID をキーにして、リストから、該当するリストアイテムを取得するロジックをコーディングする必要あがった。
ここで、MOSS オブジェクトモデルリファレンスを参照し、以下の二つの方法によりリストよりリストアイテムのオブジェクトインスタンスが取得できることが分かった。
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