sendmail + dovecot メールアカウントの発行

前回の考察で、sendmail + dovecot 小中規模構成では、Linux アカウントをメールアカウントへマップすることが良いとした。 ただし、セキュリティの観点から、メールアカウントとして利用する Linux アカウントは、リモートログイン (Telnet, SSH, FTP, SFTP, Shell) を無効にしておく。 新規にユーザーを作成する場合の手順は、以下の通り。 [root@centkun~]# useradd -s /bin/false user077 [root@centkun~]# passwd user077 Changing password for user user077. New UNIX password: Retype new UNIX password: ... 続きを読む

sendmail と dovecot による仮想ユーザーの実現

CentOS 5.4 のデフォルトの MTA である sendmail、デフォルトの MRA である dovecot を使用した仮想ユーザーメールサーバー構築について考える。 ここで述べる仮想ユーザーとは、Linux のユーザー (/etc/passwd) を新規に作らず、発行されたメールアカウントを指すものとする。 sendmail で仮想ユーザーを実現するには、"Cyrus SASL" を利用する。"Cyrus SASL" は、sendmail で、SMTP 認証を実現するために利用するもの。SMTP 認証を行わないのであれば、MTA からユーザー情報にアクセスする必要がなく、もちろん仮想ユーザー情報も意味をなさなくなるため、MTA で仮想ユーザーを利用することは、SMTP 認証を行うことと同義である。 CentOS 5.4 の sen... 続きを読む

Dovecot の仮想ユーザー対応

以前の記事で、SMTP 認証の仮想ユーザー対応について紹介した。 メールサーバーにおいての仮想ユーザーとは、Linux アカウント (/etc/passwd) を作成することなく、メールサーバー独自のユーザーを指す。 今回は、POP3/IMAP サーバー dovecot での仮想ユーザー対応方法を紹介する。 "dovecot" グループを作成する (CentOS では、dovecot インストール時に作成されている)。GID は、任意。 [root@centkun ~]# groupadd -g 510 dovecot  "dovecot" ユーザーを作成する (CentOS では、dovecot インストール時に作成されている)。GID は、任意。 [root@centkun ~]# useradd -M -s /sbin/nol... 続きを読む

dovecot の pop3, imap 認証で sasldb データベースを利用する

以前の記事では、sendmail において、SMTP 認証で使用するユーザー、パスワードを Linux アカウントではなく、auxprop プラグインで独自管理する方法を紹介した。 この際、auxprop プラグインは、"Berkeley DB" 形式のデータベース: /etc/sasldb2 ファイルに格納されたユーザー情報をリソースとする。 しかしながら、致命的な問題として、Dovecot は、認証リソースとして、sasldb( Berkeley DB 形式 ) をサポートしていない。 [Dovecot] Auth user from sasldb with dovecot Re: [Dovecot] Auth user from sasldb with dovecot - Timo Sirainen - org.dovecot.dovecot - ... 続きを読む

CentOS メールサーバー Dovecot の設定

前回の記事では、送信メールサーバー sendmail のインストール設定を行った。 今回は、受信メールサーバー(POP3/IMAP) Dovecot をインストール、設定を行い、メールを受信できる環境を構築する。 まず、Dovecot をインストールする。 [root@centkun ~]# yum install -y dovecot Loaded plugins: fastestmirror Loading mirror speeds from cached hostfile ... Setting up Install Process Resolving Dependencies --> Running transacti... 続きを読む