Windows XP Mode のセットアップ

2010/04/20
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Windows 7 によって、過去のソフトウェア資産のみならず、過去の USB デバイスを有効活用できる Windows XP Mode について説明する。

以下のモジュールをダウンロードする。

HAV(ハードウェア仮想化支援機能) 未対応の PC を利用する場合は、"Windows6.1-KB977206-x64.msu" もしくは、"Windows6.1-KB977206-x86.msu" を実行し、インストーラーの指示に従ってインストールを完了する。

使用している PC が HAV 未対応かどうかを調べるには、ハードウェアによる仮想化支援機能の検出ツール(Hardware-Assisted Virtualization Detection Tool)を利用する。

この検出ツールを実行し、"This computer does not have hardware-assisted virtualization" と表示される場合は、HAV 未対応なので、"Windows6.1-KB977206-x64.msu" もしくは、"Windows6.1-KB977206-x86.msu" をインストールする。(2010/03/10 以降、HAV 未対応 PC も、このプログラムにより Windows XP Mode がサポートされるようになった。)

"Hardware-assisted virtualization is not enabled on this computer" と表示される場合、以下のページの [PC の設定手順の例] を参考に HAV を有効にする。この場合は、"Windows6.1-KB977206-x64.msu" もしくは、"Windows6.1-KB977206-x86.msu" をインストールする必要はない。

サポート: ハードウェア仮想化支援機能 (HAV) 対応 PC の BIOS の構成

"This computer is configured with hardware-assisted virtualization" と表示される場合は、すでに HAV が有効化されているので、何も設定する必要はない。もちろん、"Windows6.1-KB977206-x64.msu" もしくは、"Windows6.1-KB977206-x86.msu" をインストールする必要はない。

Windows XP Mode をインストールするため、"WindowsXPMode_ja-jp.exe" を実行し、インストーラーの指示に従ってインストールを完了する。

次に、Virtual PC をインストールするため、"Windows6.1-KB958559-x64.msu" もしくは、"Windows6.1-KB958559-x86.msu" を実行し、インストーラーの指示に従ってインストールを完了する。コンピュータを再起動する。

[スタート] -> [Windows Virtual PC] -> [Windows XP Mode] をクリックする。ウィザードの指示に従い、初期設定を終える。

この時作成したパスワードは、必要となるので、忘れないこと。また、自動更新については、自動でダウンロードしないように設定した方がよい。自動でダウンロードする設定にすると、起動時に大量の更新プログラムがダウンロードされてしまう。コンピュータを常に最新の状態に保ちたいなら、自動でダウンロードを有効にしてもよい。

これで、"Windows XP Mode - Windows Virtual PC" ウインドウ内に、"Windows XP" が動作していることが確認できるはずだ。

このウインドウの [閉じる] ボタンをクリックすると、"仮想マシンを休止状態にしています..." と表示され、仮想マシンが休止状態 (hibernation) となる。

再度、[スタート] -> [Windows Virtual PC] -> [Windows XP Mode] をクリックすれば、仮想マシンが起動する。

次回は、Windows 7 Windows XP Mode の真骨頂であるシームレスモード (Seamless Mode) の説明をする。

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