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NO DEVELOPMENT NO LIFE.

Hyper-V Linux 統合サービスでマウスキャプチャを有効にする

前回の記事では、Hyper-V の仮想マシンに Linux (CentOS 5.4) をインストールし、Linux 統合サービス (Linux Integration Components for Windows Server 2008 Hyper-V R2 - 日本語) をインストールする手順を紹介した。

ただし、Windows 系の 統合サービスとは異なり、Linux 統合サービスを仮想マシンにインストールしても、ホストマシン - 仮想マシン間で、シームレスにマウスの自動切り替えが行えない。

仮想マシンにマウスがキャプチャされると、[Ctrl]+[Alt]+[<-] キーで、ホストマシンにマウスがリリースする必要がある。

また、リモートデスクトップで、ホストマシンにアクセスすると、マウスのキャプチャさえされない。これは、GUI に慣れたユーザーにとっては、非常に不便な点だ。

そこで今回は、これらのマウスの操作性を改善する "InputVSC driver" のインストール方法を説明する。

"InputVSC driver" は、Xen.org の "Project Satori" で開発されている。

この、"InputVSC driver" は、仮想マシンに Linux 統合サービスがインストールされていることが前提条件となるので、以下の記事を参照し、Linux 統合サービスをインストールしておく。x86 版でも手順は同様。

CentOS x64 に Hyper-V Linux 統合サービスをインストール

http://www.xen.org/ にアクセスする。[Products] -> [Downloads] -> [Project Satori] より、"inputvsc.iso" をダウンロードする。

"inputvsc.iso" をホストマシンが参照可能な場所にコピーしておく。

root でログインする。

[nekohamawalker@centkun]# su -
パスワード:

ホストマシンで、[仮想マシン接続] ウインドウの [メディア] メニューより、[DVD ドライブ] -> [ディスクの挿入] で、"inputvsc.iso" を選択する。

メディアをマウントする。

[root@centkun]# mkdir /mnt/cdrom (マウントポイントは任意)
[root@centkun]# mount /dev/cdrom /mnt/cdrom
mount: ブロックデバイス /dev/cdrom は書き込み禁止です、読込み専用でマウントします

 InputVSC ドライバーモジュールをローカルにコピーする。

[root@centkun]# mkdir /tmp/inputvsc
[root@centkun]# cp /mnt/cdrom/* /tmp/inputvsc -R

ドライバーをインストールする。

[root@centkun]# /tmp/inputvsc/setup.pl inputdriver
Checking if required components are installed...done.
Updating Linux integration component (mouse driver) for Hyper-V...
Building hid driver...done.
Building inputvsc driver...done.
Installing inputvsc driver...done.
Updating module dependencies. This may take a while...done. Installing inputvsc udev rules ...done.
Updating xorg.conf file...
    xorg-x11-drv-evdev-1.1.5 already installed. Skipping...
    Created /etc/X11/xorg.conf.vmbus based on /etc/X11/xorg.conf.
    Renamed /etc/X11/xorg.conf to /etc/X11/xorg.conf.orig.
    Done. *** You may need to restart X. ***
Installing inputvsc startup script...
*** The inpu**** The input driver has been updated successfully. You will need to reboot.***

ここで、Linux 統合サービスのインストールで紹介した時と同様に、"The drivers have been installed successfully.***" と表示されてもインストールに失敗していることがあるので、注意する。ホームディレクトリに "drvinstall.err" が出力されている場合は、内容を確認し、インストールの失敗原因を特定し、解決する。

Linux を再起動する。

[root@centkun]# shutdown -h now

リモートデスクトップで、ホストマシンへアクセスし、[Hyper-V マネージャー] より仮想ゲストマシンの [仮想マシン接続] ウインドウを起動する。

リモートデスクトップ経由でも、マウスキャプチャが有効になっていることを確認する。

また、[Ctrl]+[Alt]+[<-] を使わなくても、マウスがホストマシンにリリースされることも確認する。

もちろん、リモートデスクトップ経由でなくてもホストマシン、仮想ゲストマシン間で、シームレスなマウスの操作が可能になる。

セットアップは少々手間だが、これは使える。

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